こんにちは。店長の佐藤です。
まず今回の台風19号で被害にあわれた方が一日も早く普段の生活に戻れますよう祈念しています。今回はお墓の水害対策についてお話ししたいと思います。
お墓は石の固まりなので、水害には比較的強いです
先の大震災の津波のような例は別にして、墓石が一定期間濡れることはそれほど問題にはなりません。汚れの心配が多少ありますが、水没しても劣化が進むこともありませんし、流されるということもまず大丈夫だと思います。ただし納められているお骨に関しては別です。水没したり汚れたりということはあってはならないことです。
まずは「墓地」です
理想は水はけのよい場所にお墓を建てることです。ただ残念ながら墓地にできる場所は限られているため、理想的な環境ではない場合もあります。なかには水はけの良さを確保するために工夫されている墓地もあります。お墓の建つ場所、特にお骨を納める納骨堂(カロ-ト)の下に、水の逃げ道となる「暗渠」の通します。
墓石の構造も工夫されています
せっかく地下に暗渠が通っていても、お墓から水が抜けなければなんの意味もありません。重要なのは基礎の構造です。皆さんが目にできるコンクリ-トの下は、転圧をかけた砕石になっています。これは強度と水抜けを考えて施されるひと手間です。そしてコンクリ-ト部分はべったり一枚ではなく、数か所の水抜きを作ります。
<まとめ>
今回はあまり目にする機会のないお墓の下の部分についてお話ししました。普段は完成した素敵なお墓の画像をご紹介していますが、その全てがこういった工夫で建てられたお墓です。見える部分だけではなく、快適に眠れるお墓がいいお墓だと思います。
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