こんにちは。店長の佐藤です。
私たちは石材店なので、普段どうしても石のお墓についてお話しすることが多いのですが、今回はお墓の下の墓地、地面についてご紹介したいと思います。
地面にお墓を載せるだけではありません
「お墓を建てる」というと地面に石を載せるだけというイメ-ジの方が多いようですが、それではお墓の中に水が溜まったり、将来的に地面が不均一に沈み、お墓が傾いたりしてしまいます。そのためにお墓を建てる際には、水が抜ける基礎をコンクリ-トで作るのが当然の工程です。
仙台市営「いずみ墓園・芝生墓所」の区画造成の様子をご紹介します
墓地というと山を崩して平らにしただけの所も確かにありますが、大切な方を永代に供養する場所としては見えない部分もとても大切です。
「暗渠」を設置して雨水などの逃げ道を作ります
雨水などは当然地面に吸収されますので、お墓の地面の中、もしくは地面に接する部分に影響を与える可能性があります。具体的にはお骨を納めるカロ-ト(納骨堂)に湿気が溜まったり、水浸しになったりしてしまいます。その状態を防ぐために墓地の下に水の逃げ道を作ります。
お墓の沈下を防ぐために基礎を打ちます
家を建てる時も同じですが、基礎はまさに「イシヅエ」です。上に建てるお墓がどんなに綺麗でも地面の中に沈んだり、傾いてしまっては台無しになります。ただし、前述の暗渠を活かすために平らにコンクリ-トを流し込むだけではなく、構造も工夫されています。
暗渠と基礎を施し、カロ-トを設置して埋め戻します
カロ-トの深さ、埋め戻しのレベルも現在は工夫されています。周辺に芝生が生えてからも。雨水が直接流れ込んだりしないように、カロ-トが周囲よりも一段高くなる構造になっています。
<まとめ>
よくお客様の中には「死んで骨になったらなんでもいい」というようなことを言う方がいますが、それは絶対に違います。誰でも大切な方がより快適な環境で眠っているお墓にお参りしたいというのが当然の気持ちです。今回は気持ちよく永眠して頂くためのお墓の地面についてご紹介しました。
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