大切な先祖や故人が眠るお墓はやはり馴染みのある地元の石で建てたい。近年そんな日本人らしい風潮が広がりをみせています。では我らが宮城県ではどんな石があるのでしょう。あくまでも個人的見解ですがお勧めの石をご紹介します。
【伊達冠石(だてかんむりいし)】
やはり何と言っても丸森町で採れる伊達冠石はお勧めです。
種類は両輝石安山岩、原石は丸みを帯びた形状で、採れる場所や層によって色や模様はさまざま。
そして一番の特徴は磨いた直後の黒灰色から味わい深い鉄錆色への経年変化、とても味わいがあります。世界的な彫刻家イサム・ノグチが愛した石としても有名で、多くの彫刻家やデザイナーにとっても注目の石です。
【蔵王石(ざおういし)】
宮城蔵王で採れる蔵王石、別名油石は知る人ぞ知る銘石です。
種類は安山岩、原石はやはり丸みを帯び、淡い濃淡系の紺色が特徴です。
大きな自然石がとれるので墓石の他にお風呂やモニュメントとしても広く使用されています。やはり硬さは御影石にはかないませんが吸水率は低く耐久性もあることから墓石向きである石といえるでしょう。
【井内石(いないいし)】
石巻で採れる井内石は仙台石とも呼ばれ、全国的に有名な石です。
種類は粘板岩、原石は大きな板岩状、色は薄いグレーですが磨くとマットな黒に変わります。
歴史が古い石で、仙台の瑞宝殿、亀岡八幡宮、塩釜神社、松島の瑞巌寺など、県内各地に多くの実績があり、サイパン島にある旧日本軍の慰霊碑にも使用されています。
【まとめ】
宮城で採れる石は良質で趣きのある石が多く存在します。これからお墓を建立される、または建て替える予定のある方は是非ご検討してみてはいかがでしょう。ちなみに当社ではご紹介したすべての石を取り扱っております。
※井内石は2011年の東日本大震災で丁場が被災して以来、採掘の目途がついていません。早期復旧を願うばかりです。
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